盛岡繋温泉四月の四季亭の料理で温泉で無になる?

4月も下旬のある日、

先月に行った繋温泉四季亭

また行きたくなった。

まあ、贅沢しようか、

月替わりの美味しそうな料理が何となく浮かぶ。

たまらず、電話で予約。

梅月(4月)の四季亭の料理

梅月の献立

食前酒は、ぶどうのジュースに変えてある。

4時から9時までのプラン、車で帰る人への配慮。

その日の先付け

蛍烏賊と蛤の芥子酢味噌掛け、

焼き海老、小袖寿司、たらの芽と唐墨の黄身揚げ。

4月下旬の繋ぎ大橋からの眺め

三月中旬の雪は消え、御所湖に満と。

人工湖に見えない。

何世紀も前から水を湛えた湖の風情。

部屋に通され一息。

仲居さんが、世間話でお茶を入れ、お菓子と並べる。

あ〜温泉旅館に来たと心身共に弛緩する。

早に温泉、

たいていの日本人は、露天風呂が好きだろう。

無になれる人となれない人

風呂から上がり、部屋でごろり、だらり。

この時間の流れがたまらない。

しかし、何も考えたくないのに、湧き出る想い。

たぶん、心から、ぽおーっと無になれる人と、

いつも何かを考えてしまう人とに分かれるのでは?

なんて、また、つまらない事を考え始める。

無になりたい。

今夜の先付は何だろう?

次は、ご飯を想像している、具体的に。(笑)

さて、6時

想像と違い、季節を先取りしている印象。

旨味がありプリプリの小海老

よく、冷やされたお造り

揚げ物は、

海老のなんと南部煎餅揚げ

丁度良い、歯ごたえ、

初めての食感、とても美味しい。

固すぎず柔らかすぎず、丁度良い、パリッと。

山菜の天ぷらときて、早に、御飯を頼んだ。

鉢肴

鰈の西京焼きで、一膳目は、空。

お代わりお持ちしましょうか?

はいと子供の様に頷いた。

鍋は、山菜の湯葉

うるい、わらび、富貴、みずも、なめこも筍も。

彩りは、柚子と菊の花。

爺好み!

替わり鉢は、ビーフシチュー

とろりとしてコクは勿論、そして見た目より、あっさり。

舌鼓

そしてデザート

岩手のひとめぼれを2膳、満腹。

また、部屋でごろり、まだ7時過ぎ。

肘枕で、やっぱり色と考えてしまう。

8時前に再び温泉。

湯加減も丁度いい。

もう一度温泉に浸かりながら、美味しさの秘密を考えた。

料理の基本の出汁へのこだわりだと思う。

近頃、手抜きの自分の心がお湯に映る。

初心、緊張、こだわり、みんな埃まみれ。

近頃、上から目線で、気に入らない、調子にのってんじゃないの!

とある人が眼を吊り上げて言った。

認めたくない自分。

そんなことはないと返すが、語気は荒れ気味の自分の言葉。

色と煮詰まり、苛立ち気味の吾身。

思わずお湯で顔を洗う。

見送られ、盛岡の街へ、

今の時間だと、せいぜい20分と少し。

だいぶ温泉で苛立ちを洗い流し、錆を落とし、肌も心も少し艶が出たかも。

まだまだ。綺麗さっぱりに、流してしまいたい事がある。

さて、5月に、また来れるかな?

いや、来なくては。

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